デザインコンペ2017

私達が暮らすこの日本は災害が多発する地域です。東日本大震災を例に挙げるまでもなく、数十年から数百年ごとに起こる大地震、毎年各地に大きな爪痕を残す台風、近年多発する豪雨や竜巻など、次々に災害に見舞われてきました。その都度、人々は被災地に心を寄せ防災への関心が高まりますが、時が経つにつれ、災害への意識が徐々に薄れていきます。これはなぜなのでしょう。
それは、人々が悲しみや不安を抱き続けるよりも、無意識のうちに日々の営みの方に重点を置くようになるからではないでしょうか。そして、経験していない人にとって、災害時にどんな困難が起こるかを、日常生活の中で現実性を持って思い描くのは、難しいことかもしれません。

では、発想を変えてみましょう。

私たちが生活を送る『平常時』と『災害時』という2つの時間=『Phase』について、この2つを分けることをやめてみるのです。災害が発生すると、身の周りのあらゆるモノと一緒に、平常のPhase から災害のPhase へと連続的に突入していきます。ここに着目すると、私たちに必要なのは、防災のための特別な家ではなく、普段の暮らしが豊かで快適、かつ災害の際にも役に立つ住まいなのです。

住まい手が意識せずとも
「いつもの暮らしがもしもの支えになる」
これからの住宅の在り方を考えたフェーズフリーな住まいを幅広く募集します。

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